STORY〜 19世紀末、血を抜かれた女性の死体が相次いで発見されるという連続殺人事件が発生した。・・・そして現代でも、同様の猟奇事件が多発する。現代と過去とが交錯し、時空を越えた物語が・・・今はじまった。
人生において人は多くの出会いと別れを経験し、そのことの意味を考えることなく人生の幕をとじる。
時の流れを傍観して生きるヴァンパイア・・・限りある時間を生き抜こうとする人間・・・果たしてどちらが幸せなのか?
過去から現代までの時間の流れの中で、人は夢をみて夢の中で出会い別れる。これは、誰かの夢なのか?夢こそが真実なのか?
物語は正に夢のように進んでいく。
FANTASY ADVENTUREが贈るロマネスク・ファンタジー。
あなたを夢の中へ誘います。
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「この世界は廻り続け・・・いつか・・・「いつか」・・・という時が来れば、
全てが夢のまた夢だと・・・それさえも夢なのだと・・・
覚めない夢の中で知るのだろう。
・・・「有」にして「無」なり。全て・・・夢のまた夢・・・。」
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シモン | 「・・・それで、エリーズの秘密の場所はどこなんだい?」 | |
エリーズ | 「エリーズの秘密の場所だよ。絶対、絶対秘密にしてね」
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聖 | 「みんな、輪の中から出られない」 | |
優也 | 「ミッシングリング・・・。 はじっこが欠けてわっかになれない輪のこと」
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レヴィン | 「ヴェアトリス・・・ 君をこの名前で呼ぶのは最後かもしれない。 おやすみ、ヴェアトリス・・・」
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聖 | 「・・・ルイ ・・・俺と一緒に来るかい?」 |
聖はルイにくちづけ、彼の少年としての時間を止めた。
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菜月 | 「・・・ひょっとして、十字架とニンニク・・・嫌い?」 | |
聖 | 「別に」 | |
菜月 | 「棺おけで寝るの?」 | |
聖 | 「ううん」 | |
菜月 | 「鏡に写る?」 | |
聖 | 「ホラー映画の見すぎだ、あんた」
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「夢は眠りの中・・・眠りは夢の中・・・。
折り重なり混ざり合い、眠りの中で見た夢は幻・・・。
時を知らない夢の碑が時を刻む」
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エリーズ | 「ずっと前にレヴィンに会った事あるのかな?」 | |
レヴィン | 「ずっと前って・・・100年ぐらい前?」 | |
エリーズ | 「(笑)100年前なんて・・・。 生れる前に、どこかで出会っていたとしたら素敵ね」
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優也 | 「人間は、ちゃんと知ってる。短い時間しか持っていないからだ。 何もしないで、長い時間を過ごすお前と、どっちが幸せなんだろうな?」 | |
聖 | 「・・・お前は、どっちだと思う?」 | |
優也 | 「・・・わからないよ」
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菜月 | 「・・・前にも、こんな事があった?」 | |
聖 | 「さあ・・・」
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菜月 | 「私たち、ずっと登らなくちゃいけないの?この螺旋階段を」 | |
聖 | 「降りるのは怖いし、止まるのはイラつくし・・・登るしかない」 | |
菜月 | 「どこまで登るの?」 | |
聖 | 「・・・知らない」
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「聞こえる・・・人間の心臓の音・・・血の流れる音。
乾いた胃袋が血を欲しがっている。
今夜は誰を殺す?何を殺す?
待っていろ・・・。今夜は誰を殺そう・・・」
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ルイ | 「完璧を演じるルイの下で、俺はいつも叫び続けていた」 | |
シモン | 「ずっとルイの中にいたのか?」 | |
ルイ | 「お前の中に、もう一人のシモンがいるみたいにな」 | |
シモン | 「・・・僕は、僕だ!」
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ルイ | 「シモン、君とは親友のはずだ。 ・・・俺を撃つのか? シモン・・・僕を殺してくれ ・・・永遠の命が欲しくないのか?」
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優也 | 「そうやって繰り返していくのかな・・・。 少しづつ違う大きな螺旋の中を流れ続けて 果たせなかった望みを、次の生へと託していく・・・」
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菜月 | 「・・・私・・・エリーズだった」 | |
聖 | 「その前に俺が人間だった時、あんたが血をくれた」 | |
菜月 | 「その前は、あなただった」 | |
聖 | 「その前は・・・どっちが先だったんだろう?」
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貴文 | 「・・・俺は、血を飲む化け物だったんだ!」 | |
陽介 | 「お前は人間だ!」 | |
貴文 | 「お前に何がわかる?」 | |
陽介 | 「俺達は親友だろ?」
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「怪我をしているの?私が助けてあげる。
エリーズがお布団になってあげる。
・・・みんな、螺旋になっていくんだよ・・・」
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聖 | 「また繰り返すのか?同じ時を・・・同じ悲しみを・・・怒りを叫びを 引き裂かれるような慟哭を・・・。 この光の下で・・・砂になり散ってゆくこの心は、この体は・・・ もう夢は、砕け散れ・・・砕け散れー!」
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エンディング〜
聖歌の流れる中、蝋燭を燈した人々が交叉する。
その姿は、時代へつなげていく命の火のようでもある。
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